=======================================================
本メールマガジンでは、インターネットの特性を以下のように紹介して
います。
(一般論):一般的に言われている特性
(実際) :一般的に言われる特性の実際はどうか
(まとめ):特性のまとめ
=======================================================
◎ワン・トゥー・ワン・マーケティング
(一般論)
Web上で一人一人のお客様の嗜好に合わせた商品を勧めて、顧客の満足度を高め、購買率を上げる仕組みです。音楽CDの販売サイトを訪ねた私には、大好きなジャンルのアーチストのCDが表示され、「これがあなたへのお勧めです」と言われ、ついつい目的外のお勧めCDまでを買ってしまうという、魔法のような話です。この話題で有名なのはアマゾン・ドット・コムです。いくつかのベンダーがワン・トゥー・ワン・マーケティングを実現するためのシステムを提供していますから、あなたの嗜好に応じた商品を提案しているサイトは少なくないでしょう。
(実際)
大変便利な、不思議な仕組みのようにも思われますが、これもリアルの世界である話です。一流ホテルのドアマンは千人以上もの顧客の名前を記憶し、いつでも「いらっしゃいませ。○○様」と声をかけられるそうです。
あるいは、ショップにネクタイを見に行って「この間お買い求め頂いたスーツには、こちらのネクタイが合いますよ」と勧められたことがある人もいるでしょう。
ドアマン、ショップスタッフは、共に彼らの頭の中(台帳かもしれませんが)にあるデータベースを活用しているのです。
では、ワン・トゥー・ワン・マーケティングを行うためには、顧客のデータをデータベース化すれば良いのか。顧客属性(氏名、年齢、住所など)や、購買履歴さえあれば良いと考えるのは早計です。
もちろん、顧客の購買データはあって然るべきです。しかし、それだけではありません。先ほどのショップスタッフのケースを考えてください。
お客様がいらしたときショップスタッフは、(この方は一週間前にネイビーのストライプのシングル3つボタンスーツを買われた。その時流行りのデザイン・カラーについてよく話していらっしゃった)と考えたとしましょう。
データベースに「ネイビーのストライプのシングル3つボタンスーツを1着購入」とだけあったとしたらどうでしょう?ネイビーのストライプスーツには大抵のネクタイがコーディネートできます。すると逆に「このお客様だからこそ」と特別に勧めるものではないわけです。
それではなぜショップスタッフが「このネクタイが」と言い切ることができるのか?そこにはスタッフのノウハウが活かされているのです。それは実は、お客様との会話の中で「流行りのデザイン・カラーについてよく話していらっしゃった」のかもしれません。
つまり、買ったスーツに合う流行りのデザインとカラーのネクタイを勧めればよいと思ったのです。ここで重要なのは購入データに加え、スーツに合うデザインで、流行のデザイン・カラーのネクタイの情報が必要になるということです。さらには、流行りのデザイン・カラーについて話をしていたとしても、それは表面的な知識なのか、深い知識なのかについても知らなければ、適切な提案にならないかもしれません。
つまり、購入した商品の情報、Web上では、よく参照した商品の情報だけではなく、その商品に似た、あるいは組み合わせるのに適切な商品は何かという「ノウハウ」をもデータベース化しておかなければならないのです。
※商品Aを買う人は商品Zも同時に買うという法則を購買データから見つけ出し、ノウハウ自体を導き出すシステム(データマイニングとも言われます)もありますが、法則を導き出すためには、膨大な購買データが必要です。
(まとめ)
ワン・トゥー・ワン・マーケティングは「ノウハウ」も含め、適切なデータをデータベース化することができてこそ実現できるものです。
「ノウハウ」のないデータの蓄積だけでは意味がありません。