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インターネットビジネスの本格的参入

第20回「要件定義(サイト構築の背景・目的)」

 前回のメールマガジンにおいて「システム開発を行う者にとっては当たり前に使う言葉ですが」と書きました。
 しかし、友人などと話していますと、要件定義も行わずにシステム開発を行っている例は幾つもあるようです。

 開発の規模が小さいために省略することもあるかもしれませんが、それは要件定義書の体裁にしないだけであり最低限、打ち合わせの議事録、メモなど残しておくべきです。

 要件のないシステムなどあり得ないのですから。

 「欠くことのできない大切な条件」を定義せずに行うシステム開発の末路がどうなるかと言うと、『動かないシステム』か『収束しない開発が待っています・・・』

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□ 要件定義で定義すること
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 前回は要件定義で何を定義するのか、さわりだけを書きました。
 今回からはもう一段階ブレークダウンして「要件定義」フェーズでの定義事項を説明していきたいと思います。

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□ サイト構築の背景・目的を定義する
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1.サイト構築の背景・目的

 どんな背景の下、どんな目的でサイトを構築するのか。これを定義しておくことは大変重要です。

 目的を定め、サイト構築の参加者間で意識を統一しておかなければ、目先の課題を解決することに目が行き、できあがったサイトは目的を逸脱していた、というオチは良くある話です。

 BtoB(企業間取引)のサイトにFLASHを使い奇妙なキャラクターを動かすことには何の意味もないでしょう。それがキャラクター製品を扱う類のものであるならば意味があるかもしれませんが、仕事とは何の関連性もない無駄な仕掛けを作ってしまうことも多々あるようです。
 それは目的が徹底されていなかったために、WebデザイナーがFLASHを覚えたてで、使いたくてしょうがなかったからなのです。

 これはサイト構築ではなく、システム開発であった話なのですが、業務効率化が目的であったのに、出来上がったシステムは反対に生産性を低下させたと言う例があります。

 (少々古い話なのですが)Windowsが普及し始めた頃、あるシステムエンジニアは最新のユーザインターフェースにしようと、プルダウンメニュー(クリックすると入力する文字が下に表示されるメニュー)やラジオボタン(A,Bどちらかを選択させるタイプ)を豊富に使用した画面設計を行い(当時としては)カッコ良いデザインにし、誇らしげだったのですが、使用するユーザには大変不評で入力が遅くなったと文句を言われたのです。

 その理由は、入力する値は殆ど数値だけであり、男女の区分なども1は男、2は女、あるいは取引先コードも頭の中にあるという手馴れたユーザ達だったので、いちいちマウスに持ち替えてかつ画面を見ながら入力するなど不便この上なかったわけです。

 つまり、そのシステムエンジニアは、業務の効率化という本来の目的を忘れ、あるいはシステムを再構築すれば効率化になると勘違いをしたために、ユーザの実態も知らないまま技術の先取りに走ったために起こったことなのです。

 「サイトを構築するのは何が目的なのか」をまず最初に定義し、周知徹底することが重要です。

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