インターネットビジネスの特性には、ポジティブな面とネガティブな面 があるといわれます。例えばネガティブ面として「匿名性」が挙げられま す。インターネットでは匿名性が高いため、無責任な発言をすると言われ ます。しかし、別の見方をすれば、匿名だから忌憚ない意見が言える、と も言えます。会議中ほとんど意見を言わない人が、ネット上では非常に積 極的に意見するという話は珍しくありません。 前述の通り、ポジティブと考えるかネガティブと考えるかは、捉え方次 第ですのです。今回より何回かに分けて特性をご紹介して行きます。 ===============================================================
インターネットの特性は、以下の形式でご紹介してまいります。
(一般論):一般的に言われている特性
(実際) :一般的に言われる特性の実際はどうか
(まとめ):特性のまとめ ===============================================================
◇インターネットの特性
◎24時間オープン
(一般論)
現代社会においては、リアルの世界においても既に様々なビジネスが24 時間動いていますから、24時間というキーワードがインターネットの特性
である、と言うのはあまりインパクトがないでしょう。
リアルの世界でも24時間の居酒屋、紳士服、、、一見、本当にニーズが あるのかと思われるものも多く存在しています。しかし、まだまだ24時間化されていないビジネスでもニーズが存在するものもあります。 それは、市場が小さいためにコスト面から24時間化が困難であったビジ ネスかもしれません。インターネットビジネスでは低コストで、24時間化 が実現できるのです。
(実際)
と言いながらも注意しなければならないことがあります。24時間対応をするにあたっては、相応の対策が必要になります。「無人
でお店を開いておけるから」と考えるのは早計です。なぜなら、24時間の 監視を行う必要があるからです。無人で24時間動いている身近な例に自動
販売機があります。お金を入れて商品を選ぶと商品が出る、という非常に シンプルな機械(内部構造は決してそうではないかもしれません。自販機
の関係者の方すいません)であっても、おつりが出ない、商品がでない、 などのトラブルが起きることがあります。
これがシステムが絡む構造のWebサイトだったりすると、トラブルが発生する可能性が高まります。トラブルが起こった場合に、深夜であっても直 ぐに対応しなければならないのか、あるいは明朝でも構わないのか、と言 った判断は、インターネットビジネスの種類(サービス)によって、決め ることです。
最も分かりやすいのは、「有償で24時間情報提供」を売りに するサービスでは、トラブルが発生した場合には、可及的速やかに対応し なければなりませんので、そのための体制を組む必要がありますが、「無 償で24時間情報提供」ならば、無償だということで、トラブルからの回復 に時間がかかっても、利用者に許しを請うこともできるでしょう。
(まとめ)
インターネットでは、低コストで24時間化が実現できますが、提供す るサービスの種類によって、一概に低コストとは言えません。
◎距離の制約がなくなる
(一般論)
インターネットを使えば海外の商品を手軽に買うことができるようにな りました。国内でも地方の特産品を色々と探すことができます。これらは
従来、カタログ販売として実現されていましたが、より多くの国、地域、 商品を買うことのできる可能性は圧倒的に広がりました。
ビジネスを行う側としては、多額の投資をして、新たな拠点を設けなく とも小額の投資で簡単に商圏を拡大することができるのです。
(実際)
しかし、それは取り扱う商品によって異なります。地方の特産品、(私 は北海道出身ですので)例えばジャガイモやバターなどでしたら、問題は
ありません。海外でしか買えないTシャツもよいでしょう。ビジネスとし て考えた場合、「お店に来店してくれるお客様以外にも全国規模で商品の
販売機会が増える」と考えると素晴らしいことです。誰もが買ってくれる のです。
しかし、誰もが買えると良くないこともあるようです。それは、 「希少価値」がなくなるからです。そこの店、そこの国へ行ったからこそ 買えるという価値。私が高校生のころ、修学旅行で原宿に来て買った、あ のブランド(恥ずかしいのであえて言いませんが)。出張に行くという父 に頼んで買ってきてもらったあの商品。商圏を広げ、商品の購入者が増えることによって、ブランドの価値が下 がることがあるのです。
また企業間の取引はどうでしょうか。受注業務は距離は関係ありません が、納品は必ずしもそうは行きません。文房具のような商品に関しては、 既に企業にも浸透してきており、解決策は見出されています。しかし、そ こでしか取れない、かつ運送コストが高いため、地域内での取引があたり 前になっている木材などは容易に距離を縮めることはできません。
(まとめ)
少ない投資で商圏を拡張できますが、商品によってブランド価値を低下 させることもありますし、流通面から困難な商品もあるのです。