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インターネットビジネスの本格的参入

第18回「要件定義の前にやっておかなければならないこと(続き)」

 前回は、要件定義に移る前の検討事項として「サービス内容を詰める」
事、「業務フローを決める」事の2つがあり、前者について説明しました。
 今回は「業務フローを決める」について説明します。

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□ ECサイトの業務フロー
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 販売業務の経験がない人にも想像しやすいECサイトを例にとって考えてみます。

 ECサイトで最初に思い浮かぶのは何でしょうか?
 販売用のWebページではありませんか?
 これは、リアルの世界でいうと店頭にあたります。

 一見華やかな店頭、Webサイトでは販売ページ。それを作っただけでは、ECサイトは成り立ちません。

 販売ページで受け付けた注文は、正確にお客様の手元へ届けなければなりません。
 では、ECサイトの業務フローはどのようなものでしょう?

 以下は、受注から配送までのフローの一例です。

1.受注
 Webページから商品の注文を受け付けます。

2.在庫チェック
 注文を受けた商品の在庫があるかどうかを確認します。

3.商品のピックアップ
 配送する商品を準備します。

4.梱包
 配送のために梱包します。

5.宛名書き
 配送先の住所・氏名・電話番号を宛名ラベルに記入します。

6.配送
 宅配便の手配をします。

 多少の違いはあるでしょうが基本的な流れはこれで良しとしましょう。

 しかし、もしここで在庫がない場合はどうなるのでしょう?

 「在庫チェック」> (在庫ありなら) > 「商品のピックアップ」          > (在庫なしなら) > 「お客様へ連絡」

 という流れが考えられます。

 では、在庫がなかった場合の「お客様への連絡」はどのような手段にするのでしょう?

 電話?メール?FAX?

 メールで連絡することにしました。
 しかし、メールアドレスが間違っているようで、メールが届かない場合はどうするのでしょう?
 その場合は、電話をすることにしました。

   電話をして通じない場合はどうするのでしょう?
 日中がだめなら夜間に。つながるまで電話をしてみます。

 こうしてみると、在庫がないケースだとかなり手間がかかる可能性があることが分かります。

 さて、ここまでの話は「在庫を十分に用意しましょう。」ということではありません。当然、不良在庫につながるような在庫の持ち過ぎもいけないわけです。

 ポイントは在庫ではなく、一見単純そうなサービスを提供するためでも、様々な業務があることを理解することです。

 上記例で一歩先を考える人は、在庫管理やラベル印刷のシステム化が業務を効率化する解決策と思われるかもしれません。
 しかしそれは、正解ではありますが正しい選択とは言い切れません。

 システム化すれば業務は効率化されるでしょう。
 しかし、正しい選択と言い切れない理由を一言で言うと「元が取れるか?」ということです。

 全ての業務をシステム化すればそれは楽になりそうです。
 しかし、そのための初期投資や運用コストが売り上げに見合うかどうかが問題です。
 一日に3千円の商品が一つしか売れないサイトで在庫管理機能がついたシステムが必要でしょうか?

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□ サービス内容を詰め、業務フローを決める
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 重要なことは、サイト運営の中で、通常、どのような業務が行われ、そこでは、誰がどれだけの時間をかけて行うのか、通常以外のケースにはどのように対応するのか、そのケースはどの程度の割合で発生するのかを想定しておくことです。

 サイトで提供するサービス、その裏側には意外に様々な業務が隠れています。サービスを提供するために必要な業務を十分に検討し、何を人手で行い、何を自動化(システム化)し、何をアウトソースするかをコストと対比させ検討します。

 サービス内容を詰め、業務フローを決めることで、サイト構築のための要件が明確になるのです。

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